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Getinge Infection Control

Delphi 事例紹介
Getinge Infection Control

Getinge Infection Control

アプリケーション

医療用感染制御/汚染防止ソフトウェア

開発ツール
  • DelphiDelphi
課題
  • 現在のスタッフ数で市場投入までの時間を短縮すること
  • 幾何級数的に増大する国際的な顧客需要に応えること
  • 新しいデバイス/プラットフォームへの機能性の拡張を図ること
結果
  • ミッションクリティカルシステムの本番環境でのリアルタームデータ管理・処理能力を提供
  • チームは、限られた人数の開発者で短期間に多様なソリューションを開発可能に
  • 同一のソースコードを使用できるため、開発リソースを新製品に注力可能に

Getinge Infection Control社は、スウェーデンを本拠とする上場グループ企業 Getinge AB傘下の3事業部門の一つで、主要事業はヘルスケア(感染制御ソリューション)とライフサイエンス(汚染防止ソリューション)である。同部門のIT開発拠点はコペンハーゲン(デンマーク)にある。主力製品「T-DOC」は、滅菌器サプライ管理/トレーサビリティ/請求用ERP /在庫管理ソリューションとして、44ヵ国、1200病院に導入され、26の言語に対応している。

Getinge Infection Control社は、スウェーデンを本拠とする上場グループ企業 Getinge AB傘下の3事業部門の一つで、主要事業はヘルスケア(感染制御ソリューション)とライフサイエンス(汚染防止ソリューション)である。同部門のIT開発拠点はコペンハーゲン(デンマーク)にある。主力製品「T-DOC」は、滅菌器サプライ管理/トレーサビリティ/請求用ERP /在庫管理ソリューションとして、44ヵ国、1200病院に導入され、26の言語に対応している。

– Lars Sondergaard, Chief Architect

課題

ソフトウェア開発担当チームとして、Getinge Infection Control社のITソリューショングループは、人員に限りがある中、変化に遅れをとらないという課題に常に直面している。

「ヘルスケア領域からの物流や消耗品管理に対するニーズは、同社が1996年に最初の製品を市場に投入して以来、幾何級数的に増大している。」とLars Sondergaard氏(Chief Architect)は語る。「病院は、数千の器材を使用、24時間365日操業の大工場のようだ。機器や消耗品のリアルタイムデータロギングは、益々、必須要件となっている。」

同部門には当初、僅か3人のプログラマーしかいなかった。今日、コペンハーゲンにある中核チームは、開発者13名となり、品質保証チームにも7名のメンバーを抱えるまでに成長した。

「テクノロジーの進化に伴い、開発ペースは加速せざるを得ない。400万行のソースコードと増え続けるニーズを目の当たりにして、開発工程の合理化、効率化は避けられない。」とSondergaard氏は語る。だからこそ、同社は、エンバカデロ・テクノロジーのDelphiで構築したソフトウェア開発プラットフォームを基盤として、拡大する需要に対応している。

ソリューション

Getinge入社以前から、 Sondergaard氏はDelphiを広く活用していた。「私の場合、Delphi 1がプロトタイプだった時にDelphiに移行しました。」と、同氏は振り返る。

Getinge Infection Controlに入社してからも18年間にわたり、Sondergaard氏は、片時もDelphiを手放したことがない。「今や、Windows、OS X、Android、iOSをはじめ、多様なプラットフォームに接続できるアプリケーションの開発には、専らDelphi XE7に頼っている。」と同氏は語る。

Sondergaard氏によれば、当時、Delphiは容易なデータベースアクセスを提供する唯一のツールの一つだったという。その能力は、時の試練に耐え、長年重視され続けている。「他のソリューションが市場に登場しても、Delphiを堅持すべきだという意見が必ず出る。なぜなら、Delphiは特定のプラットフォームに縛られずに、多数のプラットフォームで使用可能だからである。」

Sondergaard氏にとってDelphiの主なセールスポイントは 、同一のコードベースを使用し、後方互換性を提供するという事実だ。「何か新しいテクノロジーが登場しても、我々はT-DOCシステムを書き直す必要が一切なかった。それは開発者にとって簡便さとスピードをもたらす。それがDelphiを採用するメリットの一つである。」

Delphiによるプロトタイピングは何よりもシンプルだ、と同氏は言う。「開発初期に、Windowsに対応し易い方法が提供されたことは大きなプラスであった。今日でもあらゆるものにアクセス可能である。課題の核心を攻略するには、まずは、画面の作成といったシンプルなところから手をつけること-その方がいたって簡単だ。」

「何か新しいテクノロジーが登場しても、我々はT-DOCシステムを書き直す必要が一切なかった。それは開発者にとって簡便さとスピードをもたらす。それがDelphiを採用するメリットの一つである。」

– Lars Sondergaard, Chief Architect

結果

ITソリューションチームがモバイル統合という課題に取り組み始めたとき、Delphiを用いた作業のスピードと効率は一目瞭然だった。

「我々がiOS と Androidに着目し始めたのは2年前のことだ」とSondergaard 氏は振り返る。「そして、我々は、14ヶ月前に、最初のアプリをリリースすることができた。成功の立役者はDelphiだ。他のツールでは同じ期間内には実現し得なかった最先端の成果物を可能にした。計画・準備期間の1~2ヶ月は別として、実際に要した開発時間は、開発者2名体制で、僅か4ヶ月だった。」

Sondergaard氏が評価するもう一つの利点は、 Delphi で開発したアプリケーションが今日でも Windows 2000 や Windows 8上で動作する点だ。「それはつまり、旧機能が現役として働き続けるので、それを修正する手間は要らず、新機能の開発に時間を使えるということだ。これが他のツールだったら、新しいバージョンはWindowsの旧バージョンでは動かない、つまり、物事を一からやり直さなければならない。我々の場合、古い機能を更新する必要がないので、他社に比べ、半分以下の時間で済むと言えるだろう。今あるシステムにモジュールと機能・特徴を追加するだけでよい。」

医療施設で使用されるデバイス数が増えるにつれ、短期間で製品を市場に投入できる能力がますます求められる。「ユーザーは、当社システムを利用して、携帯電話やバーコードスキャナーからタブレットやWebベースのインターフェースまで、多岐にわたるデバイスを活用できる。」

400万行のソースコードに取り組む場合でさえ、Delphiでコンパイルすれば、時間は大してかからない、と同氏は付言する。「作業が終了するまでデスクの前で待機している必要がない。」

今後も多数の開発プロジェクトが見込まれ、同社は、3階層システムから、REST Webサービス/クライアントを実装したサービス指向アーキテクチャへの移行に注力している、とSondergaard氏は述べる。「嬉しいことに、DelphiにRESTサポートが追加され、申し分のないサードパーティのパートナーとツールが用意されている。」60以上のベンダーがDelphi XE7を含むRAD Studio XE7 ファミリー用のサードパーティ製プラグイン、ツール、コンポーネントを提供する。

同チームは、現在、同社のこれまでの案件の中で最大規模のインストレーションの一つに取り組んでいる。これは、8病院、6,000人のユーザーベースを横断して、すべてが単一システム上で同時に動作するという構想である。Sondergaard氏はまったく心配していない。「Delphiを採用して以来、我々は、一貫して、同じツールを使用し、小さかったERPシステムを大規模なシステムへと成長させることができた。Delphiから他のツールに移行する必要性は微塵もない。」

Getinge社は RFID (radio frequency identification) および RTLS (real time location systems) 機能にも取り組んでいるという。「我々は、T-DOC ERP ソリューションの新しい課題に取り組むたびに、Delphiを用いる限り大した時間がかからないことを承知している。」

「他のソリューションが市場に登場しても、Delphiを堅持すべきだという意見が必ず出る。なぜなら、Delphiは特定のプラットフォームに縛られずに、多数のプラットフォームで使用可能だからである。」

– Lars Sondergaard, Chief Architect